- JPN TAXIに乗れるかどうかで売上が変わる。 お客様はJPN TAXIを選び、セダン型を避ける傾向がある
- 長距離のお客様ほどJPN TAXIを指定する。 同じ料金なら快適な車両を選ぶのは当然
- 入社時に「JPN TAXIに即乗りできるか」を必ず確認する。 セダン型しか回ってこない会社・営業所もある
- JPN TAXIはトヨタが開発したタクシー専用車両。 2017年に登場し、東京のタクシーの主流になっている
- 車両の違いは乗務員の努力では埋められない。 全く同じ運転・接客をしても、車両で売上に差が出る
- 会社選びの5つの確認ポイントの1つ。 歩合率・GOアプリと並ぶ重要な条件
JPN TAXIとは
JPN TAXI(ジャパンタクシー)は、トヨタ自動車が2017年に発売したタクシー専用車両です。 それまで主流だったクラウンコンフォートやセドリックなどのセダン型に代わり、東京のタクシーの標準車両になりつつあります。
JPN TAXIの主な特徴:
- ミニバン型のボディ(トールワゴン形状)
- 電動スライドドア(左側)
- 広い車内空間と高い天井
- 車いす対応のユニバーサルデザイン
- LPGハイブリッドエンジン
- 深藍(こいあい)色の専用ボディカラー
外観だけでなく、乗り心地も従来のセダン型とは大きく異なります。 後部座席の足元が広く、天井が高いため、お客様の快適性が格段に向上しています。
なぜJPN TAXIで売上が変わるのか
お客様はJPN TAXIを選ぶ
これが最も重要なポイントです。 タクシー乗り場で待っているお客様や、アプリで配車を選ぶお客様は、JPN TAXIとセダン型が並んでいたらJPN TAXIを選ぶ傾向があります。
自分の実感として、JPN TAXIとセダン型では売上に明らかな差があります。 JPN TAXIは選ばれるが、セダン型は避けられる。 同じ料金で、わざわざ古いセダン型に乗る理由がないんです。 特に長距離のお客様ほどJPN TAXIを指定して乗る傾向が強いです。 30分以上乗る方にとって、車内の快適さは重要な選択基準になります。
選ばれる理由
お客様がJPN TAXIを選ぶ理由は明確です。
| 比較項目 | JPN TAXI | セダン型 |
|---|---|---|
| 乗り降り | 電動スライドドアで楽 | ドアが重い、開口部が狭い |
| 車内空間 | 広い、天井が高い | 狭い、圧迫感がある |
| 荷物 | スーツケースも載せやすい | トランクが狭い場合がある |
| 清潔感 | 新しい車両が多い | 古い車両が多い |
| 印象 | 「ちゃんとした会社」に見える | 古さが目立つ |
GOアプリで配車を依頼する際、車両タイプを選べる場合があります。 お客様の立場で考えれば、同じ料金で新しくて広い車と、古くて狭い車なら、新しい方を選ぶのは当然です。 これは乗務員の運転技術や接客の問題ではなく、車両の差です。 つまり、どんなに頑張っても車両が古ければ選ばれにくいという、努力では埋められない差が生まれます。
JPN TAXIの乗務員側のメリット
お客様に選ばれるだけでなく、乗務員にとってもJPN TAXIには多くのメリットがあります。
1. 長時間の乗務が楽
隔日勤務は1回約20時間の拘束です。運転席の座り心地やペダルの踏みやすさは、疲労に直結します。
JPN TAXIの運転席は、セダン型と比べて視界が広く、乗り降りも楽です。 20時間の勤務を月11〜13回繰り返すので、車両の乗りやすさは体力面でかなり大きいです。
2. 車いす対応で対応範囲が広がる
JPN TAXIは車いすのお客様にも対応できるユニバーサルデザインです。 後部座席を折りたたみ、スロープを使って車いすのまま乗車できます。
3. 大きな荷物にも対応しやすい
スーツケースを持った空港利用のお客様や、買い物帰りのお客様など、荷物が大きいお客様にも対応しやすい設計です。
空港送迎は単価が高い仕事の一つです。 大きなスーツケースを2〜3個持ったお客様は、荷物が楽に積めるJPN TAXIを自然と選びます。 セダン型だとトランクに入りきらないことがあり、その時点で選択肢から外れてしまいます。
セダン型はもう走っていないのか
JPN TAXIの普及は進んでいますが、東京でもまだセダン型は走っています。 車両の入れ替えペースは会社によって異なります。
- 大手タクシー会社:JPN TAXIへの切り替えが進んでおり、ほぼ全車両がJPN TAXIの営業所もある
- 中小タクシー会社:セダン型が残っている場合がある
- 個人タクシー:セダン型やミニバンなど車両は様々
入社する会社と配属される営業所によって、自分が乗る車両が決まります。 「JPN TAXIに乗りたい」と思って入社しても、営業所の車両がセダン型ばかりなら、セダン型に乗ることになります。
入社時に確認すべきこと
JPN TAXIに乗れるかどうかは、入社前に確認できます。 面接や説明会で以下の点を質問してください。
確認ポイント
- 営業所の車両構成:JPN TAXIの比率はどのくらいか
- 即乗りできるか:入社後すぐにJPN TAXIに乗務できるか、それともセダン型からスタートか
- 車両の割り当てルール:先輩優先でJPN TAXIが回ってくるまで時間がかかるのか
「JPN TAXIに即乗りできるか」は、自分が転職時に確認した5つのポイントの1つです。
- 歩合率60%以上(できれば62%以上)
- JPN TAXIに即乗りできるか
- GOアプリを導入しているか
- 乗務員負担金がないか
- 事故負担金がないか、あっても少額か
この5つの条件で会社を比較すると、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクを大幅に減らせます。 詳しくは失敗しないタクシー会社の選び方を参照してください。
JPN TAXIの注意点
JPN TAXIにもいくつか知っておくべき点があります。
車いす対応に慣れが必要
車いすのお客様を乗せる際、スロープの設置や座席の折りたたみに手順があります。 研修で習いますが、最初は時間がかかることがあります。
車幅がセダン型より大きい
JPN TAXIはセダン型より車幅が広いため、狭い路地や駐車場では注意が必要です。 ただし、これは慣れの問題であり、数日乗れば感覚が掴めます。
車両の状態は個体差がある
新しいJPN TAXIと、導入から数年経ったJPN TAXIでは車両の状態に差があります。 これは会社のメンテナンス体制にも依存します。
よくある質問
Q. セダン型でもしっかり稼げる?
稼げないわけではありません。ただし、JPN TAXIと比較すると、お客様に選ばれにくい分だけ効率は落ちます。特にアプリ配車やタクシー乗り場での待機時に差が出ます。
Q. JPN TAXIの運転は難しい?
セダン型と比べて車体が大きいですが、普通免許で運転できる車両です。教習所の二種免許取得課程でも対応しており、数回の乗務で慣れます。
Q. 自分で車両を選べる?
基本的に会社・営業所の車両が割り当てられます。「今日はJPN TAXIに乗りたい」と自分で選ぶことはできません。だからこそ、入社前にJPN TAXIの比率が高い会社を選ぶことが重要です。
Q. JPN TAXI以外の新型車両は?
トヨタ以外のメーカーも新型タクシー車両を開発していますが、東京のタクシーではJPN TAXIが圧倒的に主流です。
まとめ
- JPN TAXIはお客様に選ばれる車両。 売上に直結するため、入社時の重要な確認ポイント
- セダン型との差は乗務員の努力では埋められない。 車両条件で不利にならない会社を選ぶ
- 入社前に「即乗りできるか」を確認する。 営業所の車両構成と割り当てルールを質問する
車両選びは、歩合率やGOアプリと並ぶ会社選びの重要な判断基準です。 「どの車に乗るか」は「どの会社に入るか」で決まります。
会社選びの全体像は失敗しないタクシー会社の選び方を参照してください。